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遠いむかし、現在の河辺にあたる地域に不思議なできごとを体験した小さな娘がいたそうです。この話は一体誰が語り継い
できたのか、どの文献に残されているのか、はたまた夢かうつつか。定かなことは何一つ残されていないそうです。この娘は
まだ幼い子供でしたが、畑で桑を栽培しながら絹織物を紡ぎ、両親と幸せに暮らしていました。楽しみと言えば先祖代々伝わる大きな梅の木が夏に立派な実を付け、その姿を見ようと村人が集まってくる
ことでした。ある夏の日のこと、娘が梅の木を世話していると、一粒の実が地面に
落ち、そのまま土の中に消えてなくなってしまいました。しばらくそこを見つめてい
ると、今度は突然水が湧き出し、みるみるうちに辺り一面を覆う大きな泉となりま
した。娘はとまどいながらも泉の中にスッと手を入れると、驚いたことに肌がスベス
ベになり一生その美しさを保ち続けたそうです。後年、この泉は消えてしまいまし
たが、人々の間では幻の泉と噂されたそうです。そして今、再び青梅市北の玄関、
河辺駅前に温泉として湧き出てきました。幻の泉が現実の温泉に…これからも
美肌の湯としてずっと、ずっと、語り継がれることでしょう。 |
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